平成17年 合宿学習会〜岡山編〜


毎年大阪夜間ブロックの幹事さんを中心に行っている岡山合宿も 今回で6回目。
今回は年齢層も幅広く、縁あって、遠方からは福井・ 高知・和歌山の参加者も有り、総勢15名で行いました。その様子をレポートします。

■開催日:2005.10.8(土)〜10.10(月)
■参加者:男性8名、女性7名、合計15名
■1日目から参加メンバー  manちゃん・hideさん・ebiちゃん・sadaちゃん・mamiちゃん・yozaちゃん・naoちゃん・namiちゃん・sonoちゃん・muraちゃん・mieちゃん
■2日目から参加メンバー  siba茶さん・daiちゃん・chikaちゃん・satopiyoちゃん 合流


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■ 合宿スケジュール
★1日目[2005年10月08日(土)]★
8:00 JR西宮出発(第1陣)
12:00 昼食
13:00 大原駅にmamiちゃん、naoちゃんお迎え(他の人は合宿が出来るように部屋掃除・合宿準備)
14:00 オリエンテーリング・体験交流
16:00 第1回学習会(赤面恐怖症治癒の一例/神経衰弱と強迫観念の根治法)
司会:muraちゃん アドバイザー:ebiちゃん
18:00 入浴(あわくら温泉)
19:00 食事(あわくらんど)
20:00 帰宅(アクシデント発生(゜o゜)!)
21:00 レクリエーション(アルコール解禁)
23:00 就寝
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★2日目[2005年10月09日(日)]★
8:00 起床・洗面
8:30 朝食準備
9:00 朝食
10:00 yoza氏のひとくち空手講座T
10:30 レクリエーション(凧揚げ)またまたアクシデント発生(゜o゜)!
11:00 昼食準備
(マーボーラーメン)
12:00 昼食
13:00 自由時間(サイクリンク)
13:30 第2陣メンバー到着
14:00 第2回学習会(第二単元 ・水をやらねば植木は枯れる、これが悟りである他・森田全集第五巻)
司会:namiちゃん アドバイザー:manちゃん
15:50 休憩
16:00 第3回学習会(naoちゃんの体験記/第一単元 自覚と悟り他・森田全集第五巻)
司会:naoちゃん アドバイザー:daiちゃん
17:00 夕食準備(ハンバーグ鍋)
18:00 入浴(あわくら温泉)
19:00 食事(アルコール解禁)
20:00 朝食準備
21:00 レクリエーション(夜空のフルコース☆)
24:00 就寝

※自由時間に雑草取り・お部屋のお掃除・散歩・自転車乗りなどなど
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★3日目[2005年10月10日(月)]★
8:00 起床・洗面
8:30 朝食準備
9:00 朝食
9:30 yoza氏のひとくち空手講座U
10:00 第4回学習会(第四単元 夢に似た強迫観念・森田全集第五巻)
司会:yozaちゃん アドバイザー:hideさん
11:00 大掃除
12:00 涙の卒業試験
13:00 大原駅横の御寿司屋さんで昼食
13:30 naoちゃん・mamiちゃんお見送り
14:00 美作インター出発
16:00 名塩インターでお別れ
16:30 流れ解散
17:30 大渋滞発生(>_<)
20:00 全員帰宅(大変お疲れ様でした!!!)

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■ 1日目  第1回学習会
赤面恐怖症患者の日記 P13 l16
「症状…精神刺激性、頭重、精神朦朧の感、多夢があり、読書にも注意散乱し、理解記憶なく、眼には彩塵残像があることを苦しむ等のこ とがある。」
→他に、息ができなくなる、耳鳴り、目まい神経過敏=多感

P.17 l11
「額から頭へかけて火照る。今日一日もまた赤くなる日であると予想する。」
→毎日顔の赤くなるのを測量している。赤面計という器械である。→症状を測量しない。

P.24 l36
婆さんの「自慢」は君の赤面恐怖です。=純粋性

P.25 l15
「人前で顔が赤くならないようになりたらば、それは無恥堕落の人となりましょう。」
→その人の生活態度や性格が原因で神経症になったのに症状だけ治しても意味がない。
・根っこを治さないと意味がない。
・症状だけ治そうとすると「純な心」がなくなる。
・症状があるおかげで、謙虚で人に対して傲慢にならない。
 周りから見ると輝いて見える。

「何物をも得なかったために、君は大きな力を得ました。」
→矛盾も受け入れる。傷があっても動けると分かる。ありのまま、あるがままの自分で良いんだという事が判った。

※症状は治すもの、消すもの、閉じ込めるものじゃない。
 症状の原石は輝いている。
 とらわれ、はからってねじまげるのではなく、もっと開放してあげる。
 広い世界へ出してあげる(逆転の発想)
 これを残しておけば良いと思えば良くなる。
 それがあっても生きていけると思えば治ってる。
 症状=自分

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■ 2日目-1  第2単元「自覚と悟り」(全集五巻より)
Q1.森田先生のところに入院中の患者が「ここで何物をも得なかった」という事 をよく告白する。何故何物も得なかったと言うのでしょうか?

・何か特別なことを期待していたが、教わった事は当たり(事実)のことだっ た。
・患者が期待している事(治してくれる)は、何もしてもらえなかった。
・何物も得なかったという事を知り、もっと大きなものを得た。(そのままの自分で良いんだという事が心底分かった)
・生きていくためには食べて生活していかなければならないということ。
・何物も得なかったが、病院を出る時と、入る時とは違う心の状況があった。

Q2.森田先生は、実際に「見つめよ」「着手せよ」と言われているが、患者は教えられていないと言うのは何故でしょうか。 本当に教えられていないのでしょうか。

・「見つめよ」「着手せよ」は、その時々の導き。決して言葉通りに記憶してはいけない。
・「水をやらねば植物は枯れる。人が食わねば死ぬると同様である。」⇒言葉だけに捉われ、 水をやり過ぎては根腐れし枯れる。
・理屈ばかり言って作為してはいけない。

Q3.倉田百三氏は、強迫観念が治ると共に理想主義の誤りを悟られたと森田先生は 言いますが、「理想主義の誤り」とは何だと思いますか?

・「思想の矛盾」のこと。そればかりに捉われてしまいがちだが、決してその 通りにはならない。
・「理想主義」自体は悪くないが、そこに「かくあるべし」があれば、理想主 義は誤りとなる。
・人前で緊張するのは当たり前。それを無くそうとするので、思想の矛盾が起 こり、努力方向を誤る。
・「溺れる者藁をも掴まぬ」という心境に至れば、緊張はそのまま放置し、悪 戯に反抗することなく、時間の経過と共に自然に宇宙に流れていく。このコツを 身に付ければ、感情はコントロールできないと言われることが逆に感情は自由に コントロールでき、悟りの境地に入る事が可能である。

Q4.森田先生は、「例え憎む様な心があっても、会釈笑いもしたり、通り一遍の社 交儀礼をしているうちに、自ら嫌な心も流れ去って、自然に朗らかになる。」と 言っていますが、社交儀礼は必要なのでしょうか?私は嫌いな人に、心を偽って まで社交儀礼をしたくありません。

・神経質者は、はっきりさせたがる。過剰にするかどうかは、損か得かでその 時々で判断して行えば良い。
・嫌な人であっても、最低限の挨拶はする。
※自分の思いを「押し通す」のも大事だけど、他の人の意見も聞く。
※自分の森田観(森田理論)を成長させる。 森田理論+自分の理論
※苦悩は、閉じ込めるもの・押し込めるものではない。開放するものだ。
※世の中を見る目を養う。
※苦悩は原石=赤ちゃんの心(良い感性)。苦悩を憎まず、磨くもの(逆転の発 想)。
※神経質性格は良い素質なので、取り除かない。
※とらわれ・はからいは、強迫観念を起こし夢に魘されている様なもの。夢を見 ている間は人はみなそれを夢とは思えず、事実だと信じている。早く眠りから覚 めること。苦は苦、楽は楽なり。事実は単にそれだけのこと。
※小さい自分が大きな宇宙で活かされている事実。小さな自分が悪戯に大騒ぎし ているのが強迫観念の世界。

Q5.「喜べばその反動で再発します。」と言いますが、「自由に思うままに思わせ ておく」とも書いています。矛盾している様に思うのですが、どういう事ですか。

・苦悩は観念の夢を見ているに過ぎず、不問。
・苦悩が無くなったら嬉しいのは、当然のこと。「嬉しい」ただそれだけで良い。
・このままずっと、嬉しい気持ちを持続しようというのは、作為的。
・苦悩がない時を「嬉しい」と思うのは、苦悩に敵意を持っていると言う事。
・苦悩が出ないで良かったと思うとそれが主義になり、繰り返していく。
・苦悩が出ようが出まいが、事実の杖に導かれていくこと。
・気分に左右されるのはもっともいけない。
・感情に善悪はない。
・「自由に思わせておく」というのは、浮かんでくるものは仕方が無い、という意味。楽しく思わせたい、 嫌な思いが出てくるのはダメというのは、作為的。
・1つ症状が良くなれば、全てが良くなる。まだあれが治らぬと欲張るから全てが良くならない。

  ※ポイント
苦悩を克服していない人 ⇒ 一喜一憂しない (喜んでいるという事に捉われてしまうから)
はからい・捉われを解脱した人 ⇒ 喜んでも良い。何を考えても、何をしても良い。⇒これらを混同すると間違いやすい。

Q6.「うらやむ」という初一念に続いて、神経質者は第二・第三の考えが起こる。 自分では及ばぬ事を独断し「そねむ」。とありますが、それで良いのでしょうか。





■ 2日目-2  第1単元「自覚と悟り」(全集五巻より)
森田正馬全集第五巻の序文

「神経質が、頭痛や不眠に悩むのは、たゞ其の悩むがために悩むのではない。も つと・ほがらかに・何とかしてクリーアに、思う存分勉強がして見たいという慾 望に燃ゆるがための・反面の悩みである。又神経質が、自ら劣等感に駆られ、或 いは種々の強迫観念に苦しみて、我と我身をかこつのは、単に劣等のために卑屈 となり、煩悶のために、自暴自棄となるのではない。この一生をただで終わりた くない・偉くなりたい・真人間になりたい・との憧れに対する・やるせない苦悩 である。若し之が、余の分類による意志薄弱性素質者ならば、頭痛がすれは、其 まゝ安逸惰弱となり、恥かしければ、人前に出ず、苦しい事があれば、逃げ出す 。シャーシャーとして其処に、何等の精神的葛藤の苦悩はないのである。神経質 が、種々の症状に悩むのは、其限りなき欲望に対する過渡期であり、終には悟り に達すべき迷妄の時期である。それは、自分の苦悩のみを誇張して、之に執着し 、自分の本来の心を自覚する事の出来ない時期である。若し之が、或る機縁に接 して、一とたび生の慾望に対して、心機一転した時、初めて其処に、従来の苦悩 が雲散霧消するのである。そして一とたび、此契機に触れて、自覚を得た後には 、前の苦悩は、夢の如く思い出され、あの苦悩を去らんがために、百方心盡しゝ た事の・馬鹿さ加減を知ると同時に、方向転換して、ひたすらに向上心に駆られ て、勇猛心を起こし、苦痛困難を度外視して、努力奮闘するやうになる。従って 、愈々精神修養に興味を起こすやうになる事、恰も「慾の袋に底がない」という 風になるのである。」

※不安の裏には欲望があると希望を持てる。
※苦しんでもいい、悩んでもいい。苦悩してもよい。全て我が身を鍛える。
※欲の袋には底がない。(悩みを無くそうと考えない)事実に体当たりしていく 。欲望も悲しみも全部エサにする。悲しみの袋にも底がない。
※気が狂うのではないかと神経質者は心配をするが、感情の袋は大きく宇宙その ものなので、いくら悩んでも気の狂う心配はない。ただ、はからい、とらわれて いる最中は、気が狂うのではないかという強迫観念の夢に怯えているだけのこと である。
※「そのものになる」というのは、なろうと思ってなれるものではない。

(daiちゃんの感想)
私はこの文章を見て、私も合宿で涙を流しました。namiちゃんの思いが伝わって 来ました。自分も、2年前に発症した時のこと、そして辛かったこと、そして今ま で頑張って来たことが思い出されました。あれだけ悩んだのは、単に悩んだので はなかったのだ。
やはり「一生をこのままで、終わりたくない・偉くなりたい・真人間になりたい」、 だからなのだと。
悲しみの袋にも底がない。苦しみ、悔しさをも餌にする。manちゃん、アドバイスありがとうございます。 そうして、ここまで這い上がれたのだと思います。症状に悪戦苦闘する毎日から、一歩抜け出よ うと、「あるがまま、あるがままや」。苦痛な症状、現状をそのまま受け入れよう、受け入れようと 必死に取組んだ。しかし受入ようとしても上手くいかない・・・。
そう、受け入れようと無理に頑張る必要がなかったのだ。ただそのままにし て、ただ日常生活が向上するように、森田療法の勉強を続けながら、発見会の活 動や、ロードレースや、遊びも仕事も、出来る限り一生懸命に取組んだ。
そうしたら、体力もついて、治っていった。辿りついた世界は、症状あるなしが関係な い世界だった。それが治ったということではないか。
辛いときもある。でも、そのままで、目的が達成できる事を経験から知った。今までも、何回も、この文章 を読んだ。
しかしこの合宿で、この文章は僕に強烈な印象と感動を与えた。 一つの線でつながったような気がした。「悩んだにはちゃんと意味があったんだ」こ のことを再度気付かせてくれた合宿だった。』
今、ふりかえると、難しく考えることは何もなかった、それがdaiちゃんのたどり着いた森田観です。 これは優しいようで実際は難しい境地です。なかなかこの境地にたどり着けないので多くの者 が苦労をするのです。苦は苦、楽は楽。あるがままにあるだけなのです。

(manちゃんの感想)
onoちゃんはこの文章に目を止めて読めなくなりただ涙を流しました。自分が何で 苦しんできたか、その一切が明らかになった瞬間でもありました。約40分間、貴 重な集談会をストップさせました。みな無言ながら大きな収穫を得、同じ涙を一 緒に流しました。丁度、namiちゃんの涙と一緒でした。

(satoちゃんの感想)
namiちゃんは、「この文を読んで、初めて自分を認めてもらえた。」と、嬉し泣 きをしました。私も涙が込み上げてきました。方々からみんなの泣いている声が 聞こえました。熱い気持ちが込み上げてきて、みんなを一つにした様な気がしま した。
私はこの気持ちを忘れていました。初めて森田に出会った時のことを。1番大事 な「欲望」があった事を・・。森田先生、発見会の先輩、一緒に学んできた皆さ ん・・・に申し訳なく思いました。この気持ちを一生忘れたくないと思います!

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■ 3日目  第4単元「自覚と悟り(生の欲望より)」(全集五巻より)
Q1.強迫観念とは

・かくあるべし
・恐怖を恐怖として生きる心の葛藤。
・馬鹿げているとわかっており、考えまいと思って頭から払いのけようとする

Q2.卒倒恐怖がなかなか克服できません。どうしたら良いでしょうか。

・目的本位に行動する。
・泣いてもいいので、行動する。
・恐怖突入すると答えが出る。感情の法則の様に気持ちが流れる。
・不安は不安でそれっきり。気持ちを引きずらず、切ってしまう。
・実践課題を持つ。

※人は誰でも、悩みながら生きているもの。
※大人の部分と子供の部分、躁と鬱、一般の人は釣り合いが取れている。神経質 者はどちらかに偏っている。
※人の意見はきちんと聞く。
※ひねくれた態度は止めたほうが良い。

Q3.森田では、自信はあった方が良いのか、無い方が良いか。





■ レクリエーション、その他
《レクリエーション》   自由時間は2日目の午前中。各自順番でロードに乗ったりボールで遊んだり、凧揚げをしたり。 もちろん単元の予習をされる勉強熱心な方もおられました。
《空手VS合気道》  yoza君の空手道場にて参加者全員で汗を流しました。maniさ んの合気道との他流試合の一幕も。
《おまわりさん》  電線に引っ掛かった凧を確認しに来られたようだが、その本心 は毎年この時期に来るあやしい団体を見回りに来たのかも。
《JAF出動》  1日目の外夕食後。hideさん宅玄関前に下るスロープ入り口付近で 、ebiちゃん号が急な進入の為に脱輪をしスタック。JAFを呼びクレーン車で吊 り上げて、みんなで移動させて脱出するというハプニングも。ほんと誰も怪我を しなくてよかった。
《大渋滞》  3日目の帰路。中国道が吉川インター手前から大渋滞。高速道路にその ままの組と、一般道迂回組とに別れ、臨機応変に対応。ちなみにsada号は吉川イ ンター⇒三田西⇒有馬⇒芦屋⇒西宮という迂回ルートを選択。途中夜景展望スポ ットにて神戸を眺めた。

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■ 岡山合宿7か条  −合宿で見つけた言葉−




■ 総括
[muraちゃんの合宿までの道のり]
合宿のお知らせが8月上旬に届いて、入会の浅いメンバーで合宿を企画してはとman さんより提案がありました。
私自身合宿は初めてで何をどうしてよいのか分かりませんでした。 hideさんより、合宿はフォームは出来ているので係の代表者を決めたらいいということでしたので、 テキストはnaoちゃんnamiちゃんyozaちゃん、私。
メニューは主婦のチカさんsonoちゃん。レクレーションはyozaちゃん。会計は事務をしてるみえちゃんにお願いしました。
9月に入って仲間内の掲示板にsadaさん、みえちゃんが登場されました。 sadaさんはキャンプで好評な、メニューの提案もされました。
カキコミも積極的でした。manさんが掲示板の方に、自己紹介とテキストの第一単元を載せたことから、私もテキストを二日に一回のペースで載せ始めました。当 初は、色んな課題を載せて皆の反応を伺おうと、河野先生や、森先生のタイトルも載せました。赤面恐怖の日記は好評だったので、難解な、第3単元(『本態と 療法』)と入れ替えました。
namiちゃんより提案があり、9月15日に打ち合わせをすることになりました。当日、家の工事で遅刻して到着した上、急遽喫茶店で打ち合わせすることになりman さんがいない事や準備不足で狼狽えましたが、皆さんはきちっとテキストを持参していてお話を進めてくれました。
sadaさんyozaちゃんnamiちゃん、そして夜になり図書室へ移動し、manちゃんsatopiyoさんにもアドバイスを頂きながらスケジ ュールの確認等を打ち合わせました。6時間くらいかかりました。その内容を即、namiちゃんが掲示板にきちんとまとめてくれました。(頑張って決めたけど実 際はスケジュール通りには動きませんでしたね・・)
9月も終わりに近づき、メニュー決めをと、チカさんsonoちゃんが、hideさんとメールでの打ち合わせを開始されました。15人前の調理の調理器具や、具材、 調味料の確認など、緻密に打ち合わせをしていて、ほんとに大変だなぁと思いました。岡山へ着いてみると、ガスが切れていたので、全てカセットコンロでやり ました。
はじめ、二日目の晩は鍋ではなく、夕飯後学習会があるためすぐに食べ終えれるカレーにしようとなってました(実際は、昼食後から続けて2単元でし たが)。マーボラーメンも大勢の麺を茹でるのに時間がかかる為、丼にしようかとなったり、最終日の朝は時間がないので簡単なロールパンをとチカさんの提案 でした。
合宿が近づくにつれ掲示板のカキコミは益々盛んになり、私も数日前からテキスト作りに(私の手違いでボツになりましたが)。高知のnaoちゃんは遠い地にいな がら一番に仕上げてくれました。namiちゃんもyozaちゃんも何度も図書室へ行き、合宿前夜までにテキストを作り上げ、皆の分持参してくれました。みえちゃん にもテキストのコピー頼みました(前日遅くまでドタバタでした、すみません)。一向準備不足で、乗る車を代わってもらいmanさんに指導を受けたりしました。
namiちゃんの全集五巻の「序文」をきいて、いまはもう悩みを悩むこともなくなった事に気づきました。自分+森田療法≠ニいう言葉が出てきたけど、すごく 大胆なことばだと思いました。
それがあるから原石が輝いていられるんでしょうか・・そんな気がしました。
強情がいやで、意志を消そう消そうとしてるとこがありました。治らなくとも、原石は失ってはいけないと、言葉で表すのは簡単だ けど、感性を放ってしまっては生きる価値も見いだせないのですね。
「どれだけの思いでこの合宿に参加したか」というような、言葉を聞いたとき胸に迫るものがありました・・

[Sadaちゃんの総括]
当初、勉強も確かにするだろうけども、レクレーションをしたり、集談会後の2次会の様に、お酒を飲みながら森田の事や人生観などを語り合い、比較的集談会 参加の日も浅い僕はこれを機会にみんなと仲良くなって、これからの森田学習を楽しくできたらいいなあというような軽い気持ちで参加を希望しました。
でも準備をしていくにつれて、テキストの予習や、料理のこと、レクレーションのこと、何より合宿になぜ参加するのかというようなみんなの熱い気持ちが伝わ ってきて、これはエライ事になってしまったと思い、戸惑っている間に合宿に突入。役割がなかった僕は縁の下の力持ちになるんだと思い、影で自分なりに積極 的に行動するんだと思いながらも、どこかで腰が引けている感じが抜けず、結局みんなと仲良くなる事だけに必死で、ましてや温泉に入ったら気も緩んでしまい 、飲んで、食って、しゃべって、時々勉強してと、案の定ダラダラと過ごしてしまいました。
また、それなりにテキストを読み込み、内容について理解をしたつもりでいて、合宿前に図書館に行った際にmanちゃんに真森田宇宙理論を教えて貰って、少し森 田療法の真髄が分かった気がしていい気になってしまい、実際の合宿の学集会では気が緩んでしまっていました。
でも、2日目namiちゃん司会の第一単元学習の際、namiちゃんが序文を読みながら、必死に森田に食らい付き、嬉し泣きをし、光り輝く姿を目の当たりにして初 めて、自分もこの序文に引かれて森田を勉強し出したのを思い出して、頭をハンマーで殴られたかのように初めて目が覚める思いがし、僕も涙を流しました。
自分がこれまで悩んできた事や、必死で生きてきた事、森田を知りドキドキしながら初めて図書館に行った時の事、合宿にテーマを持ち自己紹介を一生懸命書い た事、何より自分も辛いだろうけど、頑張っておいでと背中を押してくれた妻のことなどを思い、そして今まで悩んできた自分を許すではなく、感謝したい気持 ちになりました。これが今回の合宿で僕が得た1番の収穫でした。
もちろん、テキストや料理の準備をしてくれたみなさん、合宿場所を提供して頂き、何かとお世話頂いたhideさん、そして会全体をまとめて下さったmanちゃんを 初めみなさんに感謝の気持ちで一杯です。
次回の合宿の際は今回の反省を踏まえ、積極的に参加したいと思います。みなさんありがとうございました。

[chikaちゃんの総括]
私は二日目からの参加でした。昨日の雨もすっかり上がって熱も下がり、参加できること自体嬉しく思っていました。sibaちゃん、daiちゃんの車で出発しました。 参加する前、合宿のメニュー係をさせてもらうことになりました。アウトドアは、ずっとしてますが、いつもなら行き当たりばったりで買い物していましたので 、しっかり献立を立てて人数分考えて、買い物表を作るなんて初めてでした。sonoちゃんが、作ってくれた表に、その時々いるものはないか想像しながら付 け加えていきました。hideさんのアドバイスと岡山にあるものないもの聞きながら、メールでやり取りしていきました。
大介君が「こんなところにこんな建物あったかな」と、前回運転した時と違って、周りの景色に目が向くようになっていると言ってました。私がとらわれている 時は、目の前のものさえ見えていないことがあるなと思いました。
道中、芝田さんのパニックレベルの話や森田の話を聞きながらお昼にはラーメンを3人で食べ、山中に入っていきました。
hideさんのうちの戸をガラッと開けたとき、みんなワイワイしてるのかと思ったら、静かに休憩中という感じで「アレッ」と思いました。荷物を置くとともにnamiちゃんの単元学習が始まり ました。熱心に質問をぶつけてくるnamiちゃんの司会に、すぐにはまってしまいました。
日頃、「優等生の答えを出さないといけない」と主義立てていたことに気がつきました。本当に考えても、わからないことはわからないし、正解も 人それぞれでも良いのではないかと思いました。グイグイくるnamiちゃんに押され、参加された方はわかると思いますが、みんな涙してしまいました。
satopiyoさんsonoちゃん、hideさんとのハンバーグ作り。
hideさんの手さばきにびっくり!相当料理されてるなと思いました。sonoちゃんも料理上手だということがわかりました。
naoちゃんの体験発表聞けなかったのですが(惜しい!)、席に戻るとnaoちゃん、namiちゃんが涙していました。naoちゃんには初めてお会いしましたが、かわいくて、 すごくしっかりした人だと思いました。皆、真面目なんだな、真面目すぎるのかもしれません。
予定時間をどんどん押して、温泉と夕食準備、9時くらいから宴会?となりました。真面目な人もそうでない人も徐々に壊れていきました。
こんな人里離れたところで夜中騒いでたら、変に思われても仕方がないと思うほど、周りは静かでした。聞いていた通り、星がこんなにあるのかと思うほど輝い ていました。
夜も更けて、最終日の単元学習担当のyozaちゃんが、大介君と台所で最後の詰めをしていました。

三日目早朝、sonoちゃんが、ロードに誘ってくれました。雨模様でしたが、朝の爽やかさを久しぶりに感じました。お向かいのおじいさんが「何してるんや ろ〜」みたいな顔で、ジーッと眺めていました。
遅めの朝食(予定と全然違う)の後、単元学習與座理論と森田の融合?が、始まりました。アシストになったnamiちゃんとyoza君の話が、とてもよかっ たです。
「症状真っ只中の人ほど、一喜一憂し、自信(カラ元気)をつけたがる。」「感情はいじらない」等々。これは単元まとめで・・・。 その後片付け、卒業試験(嫌なものは、嫌なものでそれっきり)で、みんなで記念撮影となりました。
お昼を食べてmamiちゃんとnaoちゃんが、電車で帰っていきました。田舎の駅のせいかなんか寂しかったです。
帰り、加西s.Aで皆さんと別れ、奈良組はすぐに事故渋滞の中へ。西宮まで3時間の赤字を見たとたん、もやもやと・・・。これが私の卒業試験?かもと思い ながら。とにかく、あっという間でした。本当に一人一人、お礼が言いたい思いです。

[naoちゃんの総括]
岡山の合宿では反省しました。namiちゃんやyozaちゃんの若い勢いを見てたら、私も昔はフォーラムであんなにもがいて、万代さんにくいかかっていたのに、今 じゃもがくこともなく…。
少し森田の理論が分かってると思いこんでか、この何ヵ月間すべての悩み、疑問などに対して「嫌々でもやっていくしかないんじゃな い…それがあるがままだし…」っと、それで終わっちゃったりして…。疑問にたどり着く前にそうやって自分で勝手に答えていたように思います。仕事でいきづ まり、「かくあるべしの自分」が出て来るたびにそうやって言い聞かせて進んできたからでしょうか…。
合宿でnamiちゃんが必死に先輩方に疑問をなげかけている中、私は心の中でnamiちゃんの質問にすべて「あるがままでやっていくしかな いよ…」っと答えていました…でも、どこかで「私にとって森田療法ってこれぐらいのものなのかな?」って疑問がずっとついていたんです。帰ってきてからも 考えていました。ふと第一単元のことを思いだして気ずいたんですが、私は欲望や向上していくことを忘れていたような…どうせ仕方ないとあきらめていたのか な?っと思ったんです。
どうなってもいいっと思っていても、やっぱり生きたがってるし、より良く生きたいとも思ってるということに気ずいたことにより、向 上していきたいんだと気ずいたように思います。
合宿参加したことによりnamiちゃん、yozaちゃんを見て原石磨きの大切さに気ずき、先輩方を見て、これから先輩方のようになれるように頑張って行こうと思いました。
みなさんに感謝した合宿でした。

[manちゃんの総括]
この度の学習会が大いに盛り上ったことは、参加者全員がみな知るところです。
いくつかのアクシデントもありましたが、そこはみな流石に森田神経質者でした。みな無事に下山しました。兵庫県境ではかなりの渋滞もありましたが、みな元 気いっぱいです。
 岡山の合宿もこれで6回を終了しました。これまでは各集談会の幹事さんを中心に行われましたので、どちらかというと懇親会という趣でした。しかし、今回の 合宿は若い方を中心に、森田歴の短い方が参加しましたので、みな相当な覚悟で臨んだことと思います。manちゃんらの手厳しい意見にハッと驚いた参加者も多か ったろうと思われます。そんななかでも腹を抱えて大笑いもしました。namiちゃんらは言葉に胸が詰まり泣き出してしまいました。参加した仲間の多くが、もら い泣きをしました。
 まだ森田を知って日も浅い若いmuraちゃん(27歳)・naoちゃん(24歳)・namiちゃん(23歳)・yoza(21歳)ちゃんらは、この合宿を成功させようと、声を掛 け合い、事前に打ち合わせをしました。
彼らは、manちゃんに『果たしてこれで良いか』とくどいほど質問をします。hisa先生の宅では、思わず『どういう風に学 習会をおこなってよいか解らない』と泣き出したnamiちゃんに、hisa先生が『まだ若いのだから無理もありませんよ』と優しく諭しました。
それでも心配のnamiちゃんは、合宿前日にはonoちゃん&やっちゃんの家に泊まり込み朝三時まで話し込むという熱の入れようでした。他の方も同様で、muraちゃん、sadaちゃん、最 年少のyozaちゃんらも日に日に顔色が変わってきたものです。muraちゃんなどは、合宿のことを考えるとお腹が痛いと一ヶ月も前から訴えていました。naoちゃん も遠く離れた高知から、掲示板とみんなとのメールのやり取りで、「これで本当に大丈夫か」と不安を訴えたものです。きっとmuraちゃん同 様、お腹が痛くなったことでしょう。
岡山県の大原駅で降りてきたときの緊張顔から相当な覚悟が感じられました。誰一人として脱落者が出なかったことは、立派です。
基準型学習会のように単に参加して勉強を学ぶというスタイルではなく、彼らが学習効果を高める、全ての合宿生活を押し進めるという点で相当な苦労 があったかと思います。
 学習テキストの−20歳の赤面恐怖の大学生の例−は、実に今回の合宿学習会のスタートを切るに相応しいテキストでありました。「今の若い者は」、「最近は 神経質者がいなくなった」、「何を考えているか分からないので困る」などなど、専門家の間でさえ囁かれる有り様です。一人、そんな馬鹿なと、毎日ネットに 通して彼らを知るmanちゃんが異論を唱えていました。
 ネットにおける彼らの表現力は、素晴らしい。直接面談してオドオドする神経質者に比べて知的レベルも高く、独学ではあるが苦労の甲斐あってよく本も読み 込んできている。中にはmanちゃんがタジタジとなる質問もありました。そんな彼らが一堂に集まってのこの合宿は相当に期待のできるものでした。
 森田療法家の意見では、彼らの神経質度合いはとても高く鋭い。彼らの方が専門家を冷ややかに観察しているようにも見えるというのです。この岡山の合宿に 備えて、彼らの真摯に取り組む様子を見て、これはかなり高度な学習会が望めると予感したものです。
 案の定、彼らはしっかり合宿を受けとめ、森田の学習を存分に高めてくれました。期待以上であったのが、難解であった学習の1〜4単元をきちんと把握して見 せてくれたことです。私が岡山の合宿で目にしたものは、丁度、森田先生が紹介する−赤面恐怖の大学生の例−と肩を並べる理解であったことを付け加えておき ます。それ程に素晴らしい出来映えでした。
 参加した若い人達は、森田先生の厳しい教えを身体全身で受けとめてくれました。もし、彼らの様子を可哀想だと思い、手を抜いた森田理論学習をおこなえば 、一生彼らにmanちゃんが頭を下げなければならなかったことでしょう。その点、実によく歯を食いしばり頑張ってくれました。
 最後に、彼らの若さ溢れるパワーに負けず劣らず、始めて参加した他の方も、相互に力を引き出してくれました。集談会では味わえなかった、理かったという 涙は、もう一生心から離れないでしょう。ベテランが温かい目でこれに加わり、この岡山の合宿をさらに価値あるものへと高めてくれました。
今回のキーワードである、「森田神経質の原石を磨け!」は、今回の参加者全員の胸の奥に根付いてくれたことでしょう。本当にありがとうございました。心からお礼を申し上げ て、岡山合宿学習会の総括と致します。

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■ 岡山合宿アンケート調査(回答数13/15)
@森田の真髄が解りましたか?
YES…6人・NO…4人・無回答…3人
  
Aどんな死に方が望ましいですか?   
A森田先生のように泣きながら死ぬ回答者…5人
B薬で安楽死が良い回答者…1人
Cその他回答者…8人
B肥汲みのご感想をお願い致します。(事前調査)   
Aもう二度とイヤどぅあぁぁぁ〜回答者…5人
B何だか好きになってきた回答者…1人
C森田的イヤだイヤだ、でも行動回答者…2人
Cその他回答者…1
無回答者…5人
C勉強会の司会を努められた方たちにコメントをお願い致します。   
 ♪第一日目司会者(muraちゃん)
  −天然記念物♪・聞けなくて残念でした。テキストがんばっておられたなと 思いました・大役おつかれ様でした。・全体のスケジュール調整も含めてご苦労 様でした。・お疲れ様です。赤面恐怖の成年の日記、勉強できたことで、今まで 分かりづらかった部分が少し分かったように思います。・仏様のようでした。

 ♪第二日目司会者/先攻(namiちゃん)
  −気合(合宿にかける)、伝わってきた。感動した。・これからも頑張って森 田を極めて。・愛情たっぷりで癒されました。・心が引き締められました。・と てもよかった!感動した。涙のもらい泣きをしてしまいました。泣かすな!・質 問するどくて、よく勉強されてると思いました。・あなたが流した“心の雫”に 感化され、私はしょっぱいビールを一人でガブ飲みしてました。ありがとうござい ました。・これからのnamiちゃんが楽しみです。きちんと総括出来たかな……。

 ♪第二日目司会者/後攻(naoちゃん)
  −とてもかわいい!ただ、我の強さも見える!・“純”を感じました。この合 宿でnaoちゃんという原石を知ることができて、良かったです。ありがとうござ いました。・体験発表聞けなくて残念でした。読ませてもらって感動しまし た。・自分の言葉でしゃべってくれて良かったです。・今までの体験を生かし て、少しずつ進んでください。・体験記、とても共感しました。合宿準備本当に お疲れ様でした。・遠い所から来て準備とか、、、本当にお疲れ様でした。・み んなそうですが、特にnaoちゃんは自分を虐めないこと。

 ♪最終日(オオトリ)司会者(お目目パッチリ(左目だけ)君)
  −本当に楽しい合宿をありがとうございました。・大変おもしろくてまた 違った意見が聞けてよかったです。・みんなが「yozaちゃんはそのままでいい」 っと言っていたのが分かりました。・「純な心」を持ち続けてください。・将来、森 田を背負って行って下さい。・試合がんばって下さい。・テキスト、バッチリで 驚きました。がんばられたなと思いました。・とても発想がよく、バッチリでし た。そのままに!発想してください!・あなたはいくつになっても中途半端です かラァァァー!!・国宝・もっと修業を積んでからいらっしゃい。もっともっと磨 けば素晴らしい人に。

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■ おまけ 合宿特別レシピ
☆マーボーラーメン  11人分!
木綿豆腐・豚ひき肉750g・長ネギ1本・鶏ガラスープ(顆粒)・水・しょう ゆ・酒・砂糖・こしょう・片栗粉・サラダ油・豆板醤・赤みそ・玉子11個・麺 11袋・ニンニク・味の素・カキ油 (調味料は適量)

1)フライパンに油をひき、豚挽き肉を入れ、よく炒める。
2)豆板醤・味噌(少々)・ニンニクを入れ炒める。
3)鶏ガラスープを回し入れて、水切りした豆腐(さいの目)を入れ、煮立ったら砂糖少々、 味の素少々、しょうゆ、こしょう、酒を加えてゆっくり煮込む。
4)豆腐を煮込んだら、長ネギを加え、カキ油を少々入れて水溶き片栗粉でとろみを付ける。
5)仕上げにゴマ油少々を入れて香りを出す。
6)湯がいた麺に5)をかけ、卵を落として出来上がり。

☆ハンバーグ鍋  15人分!
合い挽きミンチ2.5kg・玉ねぎ5個・玉子5個・パン粉・牛乳・塩こしょう ・ナツメグ・白菜・しめじ・しいたけ・えのき・人参・じゃがいも・ソーセージ・コンソメ

1)ハンバーグを作り、両面焼いておく。
2)沸かした湯にコンソメを入れ、スープを作っておく。
3)適当な大きさに切った野菜を入れ、ハンバーグを入れて出来上がり。

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とじる