[muraちゃんの合宿までの道のり]
合宿のお知らせが8月上旬に届いて、入会の浅いメンバーで合宿を企画してはとman
さんより提案がありました。
私自身合宿は初めてで何をどうしてよいのか分かりませんでした。
hideさんより、合宿はフォームは出来ているので係の代表者を決めたらいいということでしたので、
テキストはnaoちゃんnamiちゃんyozaちゃん、私。
メニューは主婦のチカさんsonoちゃん。レクレーションはyozaちゃん。会計は事務をしてるみえちゃんにお願いしました。
9月に入って仲間内の掲示板にsadaさん、みえちゃんが登場されました。
sadaさんはキャンプで好評な、メニューの提案もされました。
カキコミも積極的でした。manさんが掲示板の方に、自己紹介とテキストの第一単元を載せたことから、私もテキストを二日に一回のペースで載せ始めました。当
初は、色んな課題を載せて皆の反応を伺おうと、河野先生や、森先生のタイトルも載せました。赤面恐怖の日記は好評だったので、難解な、第3単元(『本態と
療法』)と入れ替えました。
namiちゃんより提案があり、9月15日に打ち合わせをすることになりました。当日、家の工事で遅刻して到着した上、急遽喫茶店で打ち合わせすることになりman
さんがいない事や準備不足で狼狽えましたが、皆さんはきちっとテキストを持参していてお話を進めてくれました。
sadaさんyozaちゃんnamiちゃん、そして夜になり図書室へ移動し、manちゃんsatopiyoさんにもアドバイスを頂きながらスケジ
ュールの確認等を打ち合わせました。6時間くらいかかりました。その内容を即、namiちゃんが掲示板にきちんとまとめてくれました。(頑張って決めたけど実
際はスケジュール通りには動きませんでしたね・・)
9月も終わりに近づき、メニュー決めをと、チカさんsonoちゃんが、hideさんとメールでの打ち合わせを開始されました。15人前の調理の調理器具や、具材、
調味料の確認など、緻密に打ち合わせをしていて、ほんとに大変だなぁと思いました。岡山へ着いてみると、ガスが切れていたので、全てカセットコンロでやり
ました。
はじめ、二日目の晩は鍋ではなく、夕飯後学習会があるためすぐに食べ終えれるカレーにしようとなってました(実際は、昼食後から続けて2単元でし
たが)。マーボラーメンも大勢の麺を茹でるのに時間がかかる為、丼にしようかとなったり、最終日の朝は時間がないので簡単なロールパンをとチカさんの提案
でした。
合宿が近づくにつれ掲示板のカキコミは益々盛んになり、私も数日前からテキスト作りに(私の手違いでボツになりましたが)。高知のnaoちゃんは遠い地にいな
がら一番に仕上げてくれました。namiちゃんもyozaちゃんも何度も図書室へ行き、合宿前夜までにテキストを作り上げ、皆の分持参してくれました。みえちゃん
にもテキストのコピー頼みました(前日遅くまでドタバタでした、すみません)。一向準備不足で、乗る車を代わってもらいmanさんに指導を受けたりしました。
namiちゃんの全集五巻の「序文」をきいて、いまはもう悩みを悩むこともなくなった事に気づきました。自分+森田療法≠ニいう言葉が出てきたけど、すごく
大胆なことばだと思いました。
それがあるから原石が輝いていられるんでしょうか・・そんな気がしました。
強情がいやで、意志を消そう消そうとしてるとこがありました。治らなくとも、原石は失ってはいけないと、言葉で表すのは簡単だ
けど、感性を放ってしまっては生きる価値も見いだせないのですね。
「どれだけの思いでこの合宿に参加したか」というような、言葉を聞いたとき胸に迫るものがありました・・
[Sadaちゃんの総括]
当初、勉強も確かにするだろうけども、レクレーションをしたり、集談会後の2次会の様に、お酒を飲みながら森田の事や人生観などを語り合い、比較的集談会
参加の日も浅い僕はこれを機会にみんなと仲良くなって、これからの森田学習を楽しくできたらいいなあというような軽い気持ちで参加を希望しました。
でも準備をしていくにつれて、テキストの予習や、料理のこと、レクレーションのこと、何より合宿になぜ参加するのかというようなみんなの熱い気持ちが伝わ
ってきて、これはエライ事になってしまったと思い、戸惑っている間に合宿に突入。役割がなかった僕は縁の下の力持ちになるんだと思い、影で自分なりに積極
的に行動するんだと思いながらも、どこかで腰が引けている感じが抜けず、結局みんなと仲良くなる事だけに必死で、ましてや温泉に入ったら気も緩んでしまい
、飲んで、食って、しゃべって、時々勉強してと、案の定ダラダラと過ごしてしまいました。
また、それなりにテキストを読み込み、内容について理解をしたつもりでいて、合宿前に図書館に行った際にmanちゃんに真森田宇宙理論を教えて貰って、少し森
田療法の真髄が分かった気がしていい気になってしまい、実際の合宿の学集会では気が緩んでしまっていました。
でも、2日目namiちゃん司会の第一単元学習の際、namiちゃんが序文を読みながら、必死に森田に食らい付き、嬉し泣きをし、光り輝く姿を目の当たりにして初
めて、自分もこの序文に引かれて森田を勉強し出したのを思い出して、頭をハンマーで殴られたかのように初めて目が覚める思いがし、僕も涙を流しました。
自分がこれまで悩んできた事や、必死で生きてきた事、森田を知りドキドキしながら初めて図書館に行った時の事、合宿にテーマを持ち自己紹介を一生懸命書い
た事、何より自分も辛いだろうけど、頑張っておいでと背中を押してくれた妻のことなどを思い、そして今まで悩んできた自分を許すではなく、感謝したい気持
ちになりました。これが今回の合宿で僕が得た1番の収穫でした。
もちろん、テキストや料理の準備をしてくれたみなさん、合宿場所を提供して頂き、何かとお世話頂いたhideさん、そして会全体をまとめて下さったmanちゃんを
初めみなさんに感謝の気持ちで一杯です。
次回の合宿の際は今回の反省を踏まえ、積極的に参加したいと思います。みなさんありがとうございました。
[chikaちゃんの総括]
私は二日目からの参加でした。昨日の雨もすっかり上がって熱も下がり、参加できること自体嬉しく思っていました。sibaちゃん、daiちゃんの車で出発しました。
参加する前、合宿のメニュー係をさせてもらうことになりました。アウトドアは、ずっとしてますが、いつもなら行き当たりばったりで買い物していましたので
、しっかり献立を立てて人数分考えて、買い物表を作るなんて初めてでした。sonoちゃんが、作ってくれた表に、その時々いるものはないか想像しながら付
け加えていきました。hideさんのアドバイスと岡山にあるものないもの聞きながら、メールでやり取りしていきました。
大介君が「こんなところにこんな建物あったかな」と、前回運転した時と違って、周りの景色に目が向くようになっていると言ってました。私がとらわれている
時は、目の前のものさえ見えていないことがあるなと思いました。
道中、芝田さんのパニックレベルの話や森田の話を聞きながらお昼にはラーメンを3人で食べ、山中に入っていきました。
hideさんのうちの戸をガラッと開けたとき、みんなワイワイしてるのかと思ったら、静かに休憩中という感じで「アレッ」と思いました。荷物を置くとともにnamiちゃんの単元学習が始まり
ました。熱心に質問をぶつけてくるnamiちゃんの司会に、すぐにはまってしまいました。
日頃、「優等生の答えを出さないといけない」と主義立てていたことに気がつきました。本当に考えても、わからないことはわからないし、正解も
人それぞれでも良いのではないかと思いました。グイグイくるnamiちゃんに押され、参加された方はわかると思いますが、みんな涙してしまいました。
satopiyoさんsonoちゃん、hideさんとのハンバーグ作り。
hideさんの手さばきにびっくり!相当料理されてるなと思いました。sonoちゃんも料理上手だということがわかりました。
naoちゃんの体験発表聞けなかったのですが(惜しい!)、席に戻るとnaoちゃん、namiちゃんが涙していました。naoちゃんには初めてお会いしましたが、かわいくて、
すごくしっかりした人だと思いました。皆、真面目なんだな、真面目すぎるのかもしれません。
予定時間をどんどん押して、温泉と夕食準備、9時くらいから宴会?となりました。真面目な人もそうでない人も徐々に壊れていきました。
こんな人里離れたところで夜中騒いでたら、変に思われても仕方がないと思うほど、周りは静かでした。聞いていた通り、星がこんなにあるのかと思うほど輝い
ていました。
夜も更けて、最終日の単元学習担当のyozaちゃんが、大介君と台所で最後の詰めをしていました。
三日目早朝、sonoちゃんが、ロードに誘ってくれました。雨模様でしたが、朝の爽やかさを久しぶりに感じました。お向かいのおじいさんが「何してるんや
ろ〜」みたいな顔で、ジーッと眺めていました。
遅めの朝食(予定と全然違う)の後、単元学習與座理論と森田の融合?が、始まりました。アシストになったnamiちゃんとyoza君の話が、とてもよかっ
たです。
「症状真っ只中の人ほど、一喜一憂し、自信(カラ元気)をつけたがる。」「感情はいじらない」等々。これは単元まとめで・・・。
その後片付け、卒業試験(嫌なものは、嫌なものでそれっきり)で、みんなで記念撮影となりました。
お昼を食べてmamiちゃんとnaoちゃんが、電車で帰っていきました。田舎の駅のせいかなんか寂しかったです。
帰り、加西s.Aで皆さんと別れ、奈良組はすぐに事故渋滞の中へ。西宮まで3時間の赤字を見たとたん、もやもやと・・・。これが私の卒業試験?かもと思い
ながら。とにかく、あっという間でした。本当に一人一人、お礼が言いたい思いです。
[naoちゃんの総括]
岡山の合宿では反省しました。namiちゃんやyozaちゃんの若い勢いを見てたら、私も昔はフォーラムであんなにもがいて、万代さんにくいかかっていたのに、今
じゃもがくこともなく…。
少し森田の理論が分かってると思いこんでか、この何ヵ月間すべての悩み、疑問などに対して「嫌々でもやっていくしかないんじゃな
い…それがあるがままだし…」っと、それで終わっちゃったりして…。疑問にたどり着く前にそうやって自分で勝手に答えていたように思います。仕事でいきづ
まり、「かくあるべしの自分」が出て来るたびにそうやって言い聞かせて進んできたからでしょうか…。
合宿でnamiちゃんが必死に先輩方に疑問をなげかけている中、私は心の中でnamiちゃんの質問にすべて「あるがままでやっていくしかな
いよ…」っと答えていました…でも、どこかで「私にとって森田療法ってこれぐらいのものなのかな?」って疑問がずっとついていたんです。帰ってきてからも
考えていました。ふと第一単元のことを思いだして気ずいたんですが、私は欲望や向上していくことを忘れていたような…どうせ仕方ないとあきらめていたのか
な?っと思ったんです。
どうなってもいいっと思っていても、やっぱり生きたがってるし、より良く生きたいとも思ってるということに気ずいたことにより、向
上していきたいんだと気ずいたように思います。
合宿参加したことによりnamiちゃん、yozaちゃんを見て原石磨きの大切さに気ずき、先輩方を見て、これから先輩方のようになれるように頑張って行こうと思いました。
みなさんに感謝した合宿でした。
[manちゃんの総括]
この度の学習会が大いに盛り上ったことは、参加者全員がみな知るところです。
いくつかのアクシデントもありましたが、そこはみな流石に森田神経質者でした。みな無事に下山しました。兵庫県境ではかなりの渋滞もありましたが、みな元
気いっぱいです。
岡山の合宿もこれで6回を終了しました。これまでは各集談会の幹事さんを中心に行われましたので、どちらかというと懇親会という趣でした。しかし、今回の
合宿は若い方を中心に、森田歴の短い方が参加しましたので、みな相当な覚悟で臨んだことと思います。manちゃんらの手厳しい意見にハッと驚いた参加者も多か
ったろうと思われます。そんななかでも腹を抱えて大笑いもしました。namiちゃんらは言葉に胸が詰まり泣き出してしまいました。参加した仲間の多くが、もら
い泣きをしました。
まだ森田を知って日も浅い若いmuraちゃん(27歳)・naoちゃん(24歳)・namiちゃん(23歳)・yoza(21歳)ちゃんらは、この合宿を成功させようと、声を掛
け合い、事前に打ち合わせをしました。
彼らは、manちゃんに『果たしてこれで良いか』とくどいほど質問をします。hisa先生の宅では、思わず『どういう風に学
習会をおこなってよいか解らない』と泣き出したnamiちゃんに、hisa先生が『まだ若いのだから無理もありませんよ』と優しく諭しました。
それでも心配のnamiちゃんは、合宿前日にはonoちゃん&やっちゃんの家に泊まり込み朝三時まで話し込むという熱の入れようでした。他の方も同様で、muraちゃん、sadaちゃん、最
年少のyozaちゃんらも日に日に顔色が変わってきたものです。muraちゃんなどは、合宿のことを考えるとお腹が痛いと一ヶ月も前から訴えていました。naoちゃん
も遠く離れた高知から、掲示板とみんなとのメールのやり取りで、「これで本当に大丈夫か」と不安を訴えたものです。きっとmuraちゃん同
様、お腹が痛くなったことでしょう。
岡山県の大原駅で降りてきたときの緊張顔から相当な覚悟が感じられました。誰一人として脱落者が出なかったことは、立派です。
基準型学習会のように単に参加して勉強を学ぶというスタイルではなく、彼らが学習効果を高める、全ての合宿生活を押し進めるという点で相当な苦労
があったかと思います。
学習テキストの−20歳の赤面恐怖の大学生の例−は、実に今回の合宿学習会のスタートを切るに相応しいテキストでありました。「今の若い者は」、「最近は
神経質者がいなくなった」、「何を考えているか分からないので困る」などなど、専門家の間でさえ囁かれる有り様です。一人、そんな馬鹿なと、毎日ネットに
通して彼らを知るmanちゃんが異論を唱えていました。
ネットにおける彼らの表現力は、素晴らしい。直接面談してオドオドする神経質者に比べて知的レベルも高く、独学ではあるが苦労の甲斐あってよく本も読み
込んできている。中にはmanちゃんがタジタジとなる質問もありました。そんな彼らが一堂に集まってのこの合宿は相当に期待のできるものでした。
森田療法家の意見では、彼らの神経質度合いはとても高く鋭い。彼らの方が専門家を冷ややかに観察しているようにも見えるというのです。この岡山の合宿に
備えて、彼らの真摯に取り組む様子を見て、これはかなり高度な学習会が望めると予感したものです。
案の定、彼らはしっかり合宿を受けとめ、森田の学習を存分に高めてくれました。期待以上であったのが、難解であった学習の1〜4単元をきちんと把握して見
せてくれたことです。私が岡山の合宿で目にしたものは、丁度、森田先生が紹介する−赤面恐怖の大学生の例−と肩を並べる理解であったことを付け加えておき
ます。それ程に素晴らしい出来映えでした。
参加した若い人達は、森田先生の厳しい教えを身体全身で受けとめてくれました。もし、彼らの様子を可哀想だと思い、手を抜いた森田理論学習をおこなえば
、一生彼らにmanちゃんが頭を下げなければならなかったことでしょう。その点、実によく歯を食いしばり頑張ってくれました。
最後に、彼らの若さ溢れるパワーに負けず劣らず、始めて参加した他の方も、相互に力を引き出してくれました。集談会では味わえなかった、理かったという
涙は、もう一生心から離れないでしょう。ベテランが温かい目でこれに加わり、この岡山の合宿をさらに価値あるものへと高めてくれました。
今回のキーワードである、「森田神経質の原石を磨け!」は、今回の参加者全員の胸の奥に根付いてくれたことでしょう。本当にありがとうございました。心からお礼を申し上げ
て、岡山合宿学習会の総括と致します。