昼からは私達はもっとソフトになっていく。
ダメだこりゃ・・、会の仲間だけがどんどん増えてきて、本来の趣旨である
森田を知らない人に森田をどうやって知らしめるという趣旨がどんどん遠ざ
かっていき、2時からのイベントは悲惨な状況になりそうだなあ、という嫌な
予感予期恐怖が押し寄せてくる。
会のみんなもそんな私の気持ちを知ってかける言葉も少なめだ。
私もoguちゃんも段々トーンダウンしていく。
しかし、相も変わらずの茶会の盛況ぶりにせめてこちらだけでも手際よくという
気持ちが働き、会のみんなに号令をかけ、点心の運び役をかってでる。
お陰で随分能率良く入れ替わりが出来るようになってきた。
2時のイベントが迫ってくるので我々も当然お茶会の能率を更に高めていく。
集めては茶席へ集めては茶席へ・・。そして同時に点心、点心。まるで、
戦場の雰囲気だ。
hisaちゃんのお弟子さんのMちゃんも着物の紐が緩んでおかしな具合で、
笑うのも具合の悪いものだが、思わず目を合わして笑ってしまった。
私がお膳をとるとMちゃん、思わず腰に手をやる。(笑)
とうとう最終の組に入り、この時15人集まればもしかするとチャンスも
あると最後の賭に出たが生憎のたった三人しかいない。それも顔を見れば
残ってくれそうにもない・・。こうなったらもうすぐお茶の終わる15人を
点心の食べている間に折衝または軟禁状態にすればと凄いことを考え始める。
恐らくoguちゃんの目もそう言っている。
二人でこれまで開いていたドアを閉めた。(やった、とうとう軟禁してやった
ぞっ!)
しかし、折角閉じこめてもドアの反対側から『開けて』と言われたら『開けるもん
か』というだけの根性もない。そんな我々の気持ちも察せず、「はいお先に・・」
「ありがとう。」
そんなこんなで二時半も過ぎ、もう絶望状態。
しかし今回の主演者であるhisaちゃんを何とか男に(いや女に)とヤキモキ
する。
台所に走っては、それが終わりましたら先生のお話が始まりますと
伝言に回る。ひとり発見会のH嬢(注 hayaちゃんではありません)、暢気なもので
そんなこととはしらず茶席でのんびりくつろいでいる。
早くhisaちゃんを解放しないと次のイベントが前に進められないじゃないか
とついに言いに行く。『あっ、そうなの』とくつろいだ表情だ。
しかし流石はhisaちゃんだ。茶会でも接客の間中、始終笑顔を絶やさず、
お一人お一人に声をかけられ、二時からのイベントをすすめられていた。
茶会だけでも手一杯の筈なのに流石は先生です大した女性です。
ただ、イベントの話す内容が良かっただけに『クソー、もう少し何とかならなかった
のか・・』と悔しさが沸々と湧いてくるのでした。