森田療法を一般の方にも広く知って頂けたらということで開催さ れた森田普及の会 第2弾、「お茶とあるがままの世界」。
第1弾の名張に引き続き、平成15年5月11日(日) 大阪産業創造館 地域コミュニティプラザで開催されました。
今回は、リフレッシュ懇談会や大阪夜間ブロックで活躍され裏 千家のお茶の先生でもあるhisaちゃんがお茶会を主催され、 お茶会後に「お茶とあるがままの世界」というタイトルで行われました。
第一弾名張編に続き、manちゃんのレポートでお送りいたします。
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『お茶とあるがままの世界』森田普及の会・第二弾

5月11日(日)朝10時から『お茶とあるがままの世界』森田普及の会・第二 弾が始まりました。私(manちゃん)は受付をしましたので、随分沢山の生活の発見会の方が 見えられ、hisaちゃんの顔の広さが分かります。

先生&金曜美女軍団 大阪夜間ブロックメンバーでは、manちゃん・sibaちゃん・hideちゃん・daiちゃん・ hayaちゃん・onoちゃん・nakaちゃん・tyokoちゃん・satopiyoちゃん・okaちゃん・ okaちゃんのお友達・sinoちゃんら夜間メンバー。他はnisima支部長ちゃん・oguちゃん・ hamaちゃん・ouraちゃん・nomuちゃん・taniちゃんら、18名が発見会会員だったよう に思われます。
総勢では71名の方の参加がありました。

私は当日の会場大阪産業創造会館に向かう途中で、関西森田学習ルームに 立ち寄り、今日の資料やらonoちゃんが言う書籍を袋に詰めて、雨の中を背広を濡ら してえんやこらえんやこら〜♪ です。(・・ついでに自慢話ですが、私の当日着ていた背広、既に20年近くになりますが、 まだ新品同様でもう一枚のズボンにはまだ商品シールが貼り付けてあります。 これも自転車のお陰で、近年の走行のお陰でまだかろうじて合います。(笑))
会場に到着しますと京都からoguちゃんが来ていました。

10時10分くらい前ですが、今回の主役であるお茶の先生hisaちゃんのお弟子さん やお手伝いの方は脇目もふらず作業に熱中され、もうそこは既に戦場模様です。
折角の着物の着付けもバタバタ走り回りますので帯が緩み大変です。


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まずはoguちゃんと二人でビデオが上手く作動するかチェックをしますが、スイッチが 入りません。恐らく普段から使われていない模様です。おまけに事務所へ行っても 誰も人がおらず、仕方がありませんのでコードがどうなっているか調べます。 とりあえず延長コードが見つかりヤレヤレです。ビデオが使えなかったらどう しようと少し肝を冷やしました。

そうこうするうち、やがてsibaちゃんの登場です。
実はこのsibaちゃんが今日の一番の手柄を上げた人物です。
10時になると、お客さんがどんどん控えの間にやってきます。15人ずつに分けて、茶室に 入って頂きました。
しばらくするとhisaちゃんが飛んできて、『sibaちゃん、あんた も手伝って!!』と、凄い形相です。猫の手も借りたいとはこの日のことを言うので しょうか・・、実はsibaちゃん、学生時代に茶道部で道を究めた芸達者です。(私はてっきり、弓 道部よりは茶道部の方が女の子が多いと単純な理由からと思っていました。siba ちゃんを知る読者もこれを読んできっとそう思ったに違いありません。 しかし、この後の展開から彼が何故、茶道部に進んだか理由がハッキリ分かった 次第です。全く顔に似あわんことをと・・・。)

一方、会場準備組の我々にもやるべき事は山とあったのです。
sibaちゃんを奪い取られ、oguちゃんと二人で別室のレイアウトに着手します。 それもお客の案内をしながらです。
特に前半のお客さんは後半のお客さん(発見会会員)に比べ品が良いというか 女性は皆着物という出で立ちで、身につけている物も一寸高級そうです。 それに言葉遣いは上品ですが口うるさそうです。(笑)私達はどこへ座れば いいのようと迫ってきます。oguちゃん、ご苦労様でした。

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お道具 お茶の一服が終わるとそのお客さんが別室に戻り点心を頂く席を確保しなければ いけません。が、当然のように次のお客さんが席を分捕っています。 私達は事を説明して外の待合室に客を放り出します。(笑)
その間も、イベント正面のレイアウト、sibaちゃんが手書きの垂れ幕を 壁によじ登って貼っていきます。発見会のポスターも正面に二枚張り少 しはセミナーらしくなりました。

ビデオの視聴はもう勝手に流しっぱなしです。
叔母さん方の世間話に声がかき消されもうヤケクソで大きな音にボリュームアップです。 文句があるなら来いってな感じです。
幸い誰も五月蠅いという人もなく、いえそんな繊細な叔母様方ではなくもっと声 高い世間話が始まります。(こりゃもうどうにもならんわ。もっとボリュームを上げ ますが全然気づいてもくれません。もう笑うしかありません・・。)

hayaちゃんが作ってくれたアンケートを各テーブルに座って世間話をする 叔母様方に割って入って配り、ビデオの説明や午後二時からのイベント 説明をoguちゃんと2人で汗を拭き吹きやります。 愛想の良い返事もありましたので『よっしゃ』とまた勇気が湧いてきます。
この程度で挫けるような神経質者では無いところを大いに発揮します。
そんな風で、お茶会ではありますがその控え室はイベントの勧誘という 一種異様な世界と化したのでありました。oguちゃん、君も本当に良く奮闘 してくれました。

数名ですが書籍を手にとってペラペラ立ち読む人、ビデオに耳を傾ける人、 少しづつ手応えといいますか魚の釣りでいえば食い応えが感じられます。
これが後には大はずれとなったわけですが……。(まだまだ甘い。)

やがて、そんな前哨戦が終わり、残った客はゼロ・・。
盛んに二時には戻ってきてくださ〜いと悲鳴に近くなる。
そんなことも終わり、やがて12時に到着の会の面々が次々と到着します。 ホッと安堵の気持ちと同時にそれまでの激戦に既にスタミナは消耗状態に・・。
何せ、イベントに残りそうな人は皆無に近く、肉体的疲労より精神的 疲労がボディブローのように効いてきた。(笑)


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昼からは私達はもっとソフトになっていく。
ダメだこりゃ・・、会の仲間だけがどんどん増えてきて、本来の趣旨である 森田を知らない人に森田をどうやって知らしめるという趣旨がどんどん遠ざ かっていき、2時からのイベントは悲惨な状況になりそうだなあ、という嫌な 予感予期恐怖が押し寄せてくる。 会のみんなもそんな私の気持ちを知ってかける言葉も少なめだ。 私もoguちゃんも段々トーンダウンしていく。

点心 しかし、相も変わらずの茶会の盛況ぶりにせめてこちらだけでも手際よくという 気持ちが働き、会のみんなに号令をかけ、点心の運び役をかってでる。 お陰で随分能率良く入れ替わりが出来るようになってきた。
2時のイベントが迫ってくるので我々も当然お茶会の能率を更に高めていく。

点心 集めては茶席へ集めては茶席へ・・。そして同時に点心、点心。まるで、 戦場の雰囲気だ。
hisaちゃんのお弟子さんのMちゃんも着物の紐が緩んでおかしな具合で、 笑うのも具合の悪いものだが、思わず目を合わして笑ってしまった。
私がお膳をとるとMちゃん、思わず腰に手をやる。(笑)

とうとう最終の組に入り、この時15人集まればもしかするとチャンスも あると最後の賭に出たが生憎のたった三人しかいない。それも顔を見れば 残ってくれそうにもない・・。こうなったらもうすぐお茶の終わる15人を 点心の食べている間に折衝または軟禁状態にすればと凄いことを考え始める。 恐らくoguちゃんの目もそう言っている。
二人でこれまで開いていたドアを閉めた。(やった、とうとう軟禁してやった ぞっ!)
しかし、折角閉じこめてもドアの反対側から『開けて』と言われたら『開けるもん か』というだけの根性もない。そんな我々の気持ちも察せず、「はいお先に・・」 「ありがとう。」

そんなこんなで二時半も過ぎ、もう絶望状態。
しかし今回の主演者であるhisaちゃんを何とか男に(いや女に)とヤキモキ する。
台所に走っては、それが終わりましたら先生のお話が始まりますと 伝言に回る。ひとり発見会のH嬢(注 hayaちゃんではありません)、暢気なもので そんなこととはしらず茶席でのんびりくつろいでいる。 早くhisaちゃんを解放しないと次のイベントが前に進められないじゃないか とついに言いに行く。『あっ、そうなの』とくつろいだ表情だ。

しかし流石はhisaちゃんだ。茶会でも接客の間中、始終笑顔を絶やさず、 お一人お一人に声をかけられ、二時からのイベントをすすめられていた。 茶会だけでも手一杯の筈なのに流石は先生です大した女性です。
ただ、イベントの話す内容が良かっただけに『クソー、もう少し何とかならなかった のか・・』と悔しさが沸々と湧いてくるのでした。


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そんな中で時間だけは規則正しく流れていきます。
先生&パネラー 私の感情の時間は、ジリジリするほど遅かったり、又その反対に後数分を どうして引き延ばせばよいのかとキリキリ舞です。
しかしタイミングだけはバッチリでビデオ放映が終わり、パネラーの紹介 が終わると計ったように久世先生の登場。
司会の私が、『はい、先程お話しをしました岡本先生がただ今お越しになり ました。どうぞ盛大なる拍手を』と言って力一杯手を叩いた。

話しの内容はレベルも高く大いに盛り上がったが、返す返すも残念なことは、 聴衆が少なくたったの三人と、後は応援に駆けつけてくれた支援者であった ことだ。
三人の参加者の方には嬉しい限りではありましたが、三人を前にイベント をしたのでは座はしらけるばかりで、いかな私も為す術もありませんでした。 しかし、せめてその三人の方には森田の世界を分かって頂こうと懸命に務めました。
参加者の多小だけが問題ではありません。

hisaちゃん体験発表 まず、hisaちゃんの体験発表がありました。流石に場内は静まりかえり聴き入っています。
これまで個人的にはお話をお聞きしますが、正直言って大勢の前ではどうな のか分かりませんでした。74歳になるhisaちゃんが、どれほど純粋に 『お茶とお花』の世界に邁進されてこられたか、そしてそれ故にどれだけ 辛い思いをしてこられたかを話されました。 場内からは思わず『う〜ん』と頷きとも思える声が漏れてきます。

次に、その体験を受ける形でsibaちゃんの話。
sibaちゃんもさすが『(自称)西日本一純な心を持つ男』である。穏やかな 心を求めてお茶の世界に飛び込んだが、何故か修業をしても身に付かな かったそうである。むしろ逆にお茶の世界の中に人に嫌気がさしてきたそうである。
これと同じようなことをhisaちゃんからお聞きして、『えっ、そんなことをこ んな席上で話されて大丈夫ですか?』と私は聞き返したことがあります。


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森田普及の会は4時半に無事終了。
みんなで写真 収穫は、その参加者の中に名前は出せないが大きなお寺の奥さんがおられ たことだ。
会終了後、その奥さんから『あなたの話し良かったよ、折角だから 又違う折りに話したら、人を集めて上げる。』という話しがあったことを hisaちゃんから聞かされ、なんだか救われたような気がした。 何事も誠心誠意力一杯全身全霊を傾けて事に当たれば何か一つは良いことに 必ずやあたるものだと思うと、現金な物で少し元気になる。

雨が一段と強く吹く中、学習ルームに立ち寄り荷物を置いて、多くの者が nisima支部長ちゃんらと長堀で二次会に参加し、ワイワイ、今日一日を振り 返り話しが盛り上がった。 私も張りつめていた気持ちがすっかり和み、ビールを美味しく頂戴したの でした。


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最後にhisaちゃん、天才ピアニスト秋吉敏子さん(74歳)に負けず劣らず、 その精神力と体力には脱帽です。私などまだまだ洟垂れ小僧だと思いました。
お茶会の雰囲気は和かなものですが、その裏では走り回っているということが 今回よく分かりました。まるで森田先生がよく話される『水鳥』の話しのようでした。(水面上の顔 は涼しげだが、水面下では必死で足を動かしている様を話されたもの。)

参加されたみなさん本当にお疲れ様、ありがとうございました。


------- 参考資料 -------

参加者の方々に以下のアンケートにお答えいただきました。
* 回答人数 8名 *
Q1.血液型を教えてください A:4人 B:1人 O:1人 AB:2人
はい いいえ どちらとも言えない
Q2.あなたは長男・長女である 6 2
Q3.時々眠れない時がある 6 2
Q4.毎日アルコールをかかさない 2 6 1
Q5.睡眠時間は、6時間以内である 3 5
Q6.私は、子供に対して過保護である 3 5 3
Q7.私は夫(妻)(異性)には厳しい 3 3 1
Q8.元々私は、神経質である 6 2
Q9.本を読むことは、好きである 7 1
Q10.字を書くことは、好きである 4 2 1
(その他・感想など)
  • 緊張しましたが、いい経験になりました。先生やお弟子さんの立ち 振る舞いを、拝見しまして、お茶の世界もいいものだと思いました。
  • ゆったりとなごやかな気持ちでお茶をいただくことができました。 ありがとうございます。
  • 岡本さんのお人柄の様に、ほのぼのとしたお茶会でした。
  • 本当に楽しい時をいただきました。ありがとうございました。



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