平成15年4月12日、一般の人を対象に森田療法の普及の第一歩として 『森田普及の会』名張編が開催されました。
森田療法は神経質の人だけに限らず一般の方々にも役立つものなので、 もっと世間に広く知って頂けたらと多くの方に呼びかけ、今回の第一弾が開催されました。
その様子を、生活の発見会理事manちゃんによるレポートでお伝えします。


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『森田普及の会』名張編

4月12日、『森田普及の会』名張編の夜7時の開催に向け、自転車歴ン十年鉄人hideちゃんの車に 西宮夜間懇談会のonoちゃん・金曜夜間懇談会のhayaちゃん、nakaちゃんが自転車を積み込んでやって きます。
manちゃんは朝から一足先に自転車にて清滝街道を走り、木津へ抜けhideちゃんらと合流しました。
西宮夜間&内科・神経科の先生でもあるdaiちゃんはお昼までの診察を終えられ、電車で追いかけて来られました。

数時間後、無事名張に到着した我々を待ちかまえてくれるのは、今回『森田普及の会』主催者である sibaちゃんと、木曜夜間集談会nanちゃんでした。
早速会場へ入りますと同じ会場で開かれる選挙演説のため、思わぬ歓迎を受け(これは 選挙スタッフの勘違いによるもの)ました。


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さて、開始は7時からなのですが、6時半になってもなかなか人は集まりません。少し心配顔のsibaちゃん・・。 私達はそれまで出来ることはないかと各自が作業をします。机を配置するもの、ビデオ試写の用意を する者、お茶があったのでその用意をする者、名札やパネラーの用意をする者・・。
室外では例の選挙活動の声が響きます。

間もなく7時になろうという頃から、一人、また一人会場に入って来て、我々ほっと胸をなで 下ろします。
やがて徐々に参加者は増え、「これなら何とかなりそうだ」、から20人を予定してい た会場の椅子が足りなくなるという状況へと変化していきました。
主催者であるsibaちゃんの顔にも安堵の表情が戻り、セミナーは開催されました。


最後は満員でした 今回の試みは森田を全く知らない人にどうやって森田先生の生き方考え方を分かって頂き共鳴して頂けるかという大きなテ ーマがありました。なかなかに大変です。
我々の顔も緊張で硬直し、心なしか応援に駆けつけてくれた女性陣も身を固くして見守ってくれています。


後で振り返ってみると、反省材料もありました。垂れ幕はやっぱりあった方が良かったかなあ・・とか、 自己紹介が長くなりすぎたが司会にやってもらうより簡単に本人にやってもらった方が良かったかな あ、・・などなど。


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まず、NHK ETV特集『あるがままに生きる』がスタート。
sibaちゃんの司会と、パネラーはhideちゃん、manちゃん、daiちゃんです。 参加されたみなさん、熱心に画面を見つめておられます。
ビデオ鑑賞 実はセミナーが始まる前に他のテレビ局で放映した、不安パニック障害のビデオが自然で双方ともに リラックスムードでありましたからこれが良かったと思います。

さて、45分間のビデオが終わり、参加された方からご質問を受ける形になりました。
森田療法の臥褥について質問がありました。最初は監禁みたいに受け取られたのでしょうか、でも説明しますと納得です。
中には森田先生の『あるがまま』を早くも理解され、感心しておられる方もいらっしゃいます。 参加年齢が比較的高齢ということもあって入りやすいのかも知れません。

司会&パネラーの顔ぶれ 私は、池田小学校事件を例に出し交通事故、病気など不測の事態にどう対応するかは森田の教えが大い に役に立ちますと、まず神経症・精神病の暗いイメージを廃しながら話を進めました。 これもまずまずの感触であったように思います。
そして徐々に何故神経症になるかを話します。加味して病覚・病識があるということがどんなに素晴らしいことかを話させて頂きました。 と同時に、この病覚・病識がないために精神病がなかなか完治しないことなども話し、再度神経質者 の良さを話させてもらいました。

休息も取らず一気に9時を廻り、会を終了しました。主催者のsibaちゃんは会場を後にする 参加者一人一人に言葉をかけていました。私らは会場の後片づけです。
ホッとしたというか何というか・・、脱力感のようなものをみんなが感じていたはずです。 通常の集談会の方が肩が凝らないなあと正直思いました。


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二次会には、今回セミナーに参加された方もお二人来られました。
二次会 地元の人しか知らないと思われるアメリカン風の怪しげなお店は、廻りの静かな閑散とした 場所には似つかわしくないものでした。
その乾杯の麦酒の美味かったこと、忘れられません。

三次会は、名張シティーホテルのhideちゃんの部屋で夜遅くまで行われました。
桜 最後には酔い冷ましにと名張駅までふらつく足で散歩、誰も人影のない名張駅に咲く老木の見事な桜 は今が見頃とばかりに咲き誇っています。
我らは近くのコンビニで買ったインスタントラーメンを食べ解散です。

再びホテルに戻った時には、何と、3時を回っていたそうです。
『不良壮年よ、君らはすべからく往生してはいかん』、『君、一生治らんよ。僕がそうだったんだから。』 ・・・何とも意味不明な森田先生の弁を持ち出し笑いながら床についたものです。


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しかし、翌朝はみんなしっかり正気になっていました。流石です。
朝は10時頃から青蓮寺湖を自転車でみんなで一周しました。
自転車で青蓮寺湖めぐり 少し二日酔い気味ではありましたがとても爽やかな景色の見事な辺でした。

やがて、私とonoちゃんとnakaちゃんの三人が自転車で大阪へ先行して走ります。 これがまた素晴らしい街道を突っ走り形となりました。この道が初めての二人は 目をまん丸くして、僕の差し出す手の方向に見入ります。 僕はどうだ凄いだろうと自慢です。
実は既にmanちゃんはこのルートを大阪から名張まで経験したものです。

長谷寺の木蓮 桜井の手前で昼食。
ここからnakaちゃんは車に同乗、manちゃんとonoちゃんはそのまま次の地点長谷寺まで駆け下ります。 なかなか車も追いつけません。ここで撮った写真がこの見事な木蓮です。 桜もみごとに咲き誇っていました。

1時間ほど花見を満喫した後、ここでonoちゃんは最後の決断をします。 『ここまで来たんだから最後まで』と、彼は名張から西宮まで約百キロを走破しました。


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まだまだ始まったばかりの『森田普及の会』ですが、まずはさい先の良い スタートが切れたのではないかと思っています。

次は第二弾の『お茶とあるがままの世界・森田普及の会』が5月11日(日)、 大阪創造会館にて開催です。


------- 参考資料 -------

今回、参加者の方々には以下のアンケートにお答えいただきました。

 * 参加者(一般14名)男子7名・女性7名 *
Q1.血液型を教えてください A:6人 B:1人 O:5人 AB:2人
はい いいえ どちらとも言えない
Q2.あなたは長男・長女である 9 5
Q3.時々眠れない時がある 8 6
Q4.毎日アルコールをかかさない 1 12 1
Q5.睡眠時間は、6時間以内である 6 8
Q6.私は、子供に対して過保護である 3 8 3
Q7.私は夫(妻)(異性)には厳しい 4 9 1
Q8.元々私は、神経質である 8 6
Q9.本を読むことは、好きである 14 0
Q10.字を書くことは、好きである 5 9


とじる