● 神経質者は自然に逆らった生き方をしていると言われますが?
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- 神経質症にならなければプライドの高い傲慢な鼻持ちならない生き方をしたのでは
ないかと思います。神経質は自分にとって必要でした。
- 症状は嫌だが一緒に背負って生きていくようになり自分らしさが活かされるように
なりました。
- 悩みに直面して背負っていく覚悟ができて救われました。
- 神経質の悩みはその中から何かを教えてくれています。
- 完全、円満を求めすぎ、安心立命の世界を求めていました。
- 受けざるを得ないことを否定する強引な生き方でした。
- 自然の摂理とはあるがまま(そのまま)のことです。
- 事実を認めたくないというのが逆らった生き方でした。
- 何か間違った捉え方をしているから症状になってしまっているのです。
<ポイント> 事実を大切にしましょう。
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----- 森田先生のことば --------------------------
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余はかつて「事実唯真」「非事実者、非真也」という文句を作った。事実は常に動かすことの出来ないもので、
真は常に最も正しく強くかつ善美である。 臆病、煩悶、大胆、その事実のあるがままの成り行きにある時、
そこに正しき強き力がある。苦と楽とは、同一事件に対する心の表裏であり、欲望と恐怖とは常に相離れることの出来ない
事実であるが如く、臆病と大胆とも必ず常に相対的関係にあるもので、これが別々に取り離されて成立し存在するものではない。
世人はややもすればこの極めて見易き事実を会得することが出来ないで、いたずらに楽ばかりを求め、恐怖のみを否定し、
臆病を排除せんとするから、そこに様々の迷妄を生じ、事実唯真という事を体験することができないようになるのである。
(森田正馬全集 第7巻 P586〜587)
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