● 精神交互作用について
  • 不快なことを取り除こうとすればするほど、ますますその不快なことに注意が向いてしまいます。不快な感覚が大きくなってしまい執着してとらわれることになってしまいます。
  • 精神交互作用は悪い場合に使われる事が多いです。しかし、外に目を向けて人の役に立つことはないだろうか、というふうに注意を向ければ、人の役に立つことができるようになります。これも精神交互作用の一つです。(プラス面とマイナス面がある)
----- 森田先生のことば --------------------------
ある感覚に対して、之に注意を集中すれば、その感覚は鋭敏となり、この感覚鋭敏は、 更に益々注意をその方に固着せしめ、此感覚と注意とが相まちて交互に作用して、以てその感覚を 益々強大にするという事の精神過程に対して名づけたものである。
(森田正馬全集 第2巻 P.290)
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