● なぜ認識を誤ったり努力方向を誤ってしまったのでしょうか
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- 理想の眼鏡で社会を見て、まわりがよく見えていませんでした。
- 100%でなければいけないと思ってました。(完全完璧主義)
- 「何々はこうであるべきだ」という頑固で執念深いところがあります。(柔軟性が
ない)
- 人に対しては批評的で、人にゆずれない部分を持っています。(内面の頑固さ)
- 不安があってはならないと克服することばかり工夫するようになってしまっていま
した。
<ポイント> 神経質者は「こうあるべきだ」という観念的な傾向が強いです。
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----- 森田先生のことば --------------------------
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思想の矛盾とは、かくあるべし、あらざるべからずと思う事と事実すなわちその予想する結果とが反対になり
矛盾する事に対して、余が仮に名づけたものである。(森田正馬全集 第2巻 P.135)
「つまらない事を考えないようにしたい、いやな考えを起こさないようにしたい」と工夫し努力し苦痛懊悩することがある。
然るに吾人は者に触れ事に接して或る感じが起こり考えが湧き出るという事は、生きている間決して否定する事の
できない事実現象である。吾人は断食することも裸体でいることも出来るが、考えない事だけは、どうにも仕方がない。
それは冬を暖かいと思い、小便を出ないようにしようと努力するのと同様である。この極めて不可能事を少しも不可能事
と知らないという事は、甚だ滑稽であり又不可思議の思想ではあるまいか。之は動かすべからず事実を机上理論で支配し
ようとする思想の矛盾である。又自分が楽になりたいという欲望と、苦痛から逃れたいという心との間に起こる葛藤の
内の戸惑いであり迷妄である。 (森田正馬全集 第3巻 P.105〜106)
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