2005年6月
【前半】『対人恐怖の治し方』(森田正馬先生著 より)
・私たちは、見た目だけで人を判断し、自分だけが辛いように感じてしまいやすい。人と自分を比べるゆとりが ない。人前で平気な人のほうが少ない。
・森田療法で短期に治るのは、怖いのは事実であると覚悟できるから。怖い感情は、ひとつの現象(反応)で あって、病的なもの、自分特有のものではない。怖くないように頑張ろうと、やりくりしてしまう所に強迫観念の 落とし穴がある。そこを追求していくんではなくて、ただ、生活を停滞させてはいけない。
・対人恐怖、不安タイプも心理背景は同じ。怖いものは怖いと泣き言を言ったらいい。

・仕事ができてないのに、目的がずれて、見栄を張ることに力を注いでしまう。認められたければ、仕事について 勉強しないといけない。
・仕事でミスをした時、仕事のミスを責められているだけなのに、人格否定されたように受け取ってしまう。
・言うタイミングを逃してしまう。思い切って言ってしまえば、物事は少しは進む。言おうか言うまいか迷っている うちに、他の用件がどんどん溜まっていく。

・近視にとらわれている人は少ない。近視だから自分はダメだとはならない。それと同じで気が小さい人は、気が 小さいなりにビクビクハラハラしてやったらいい。往生。
・周りから悪い評価をされたくなくて、虚勢を張る。しかし実際は、自分は口べたで、仕事も思うように出来 ないという事実を見ること。周りの評価ばかりを気にせずに、ただきちんと仕事が出来ていれば良い。
・自分の理想と自分が違うということを認められるようになって、自分自身がこれで良いと思えたら楽になった。

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【後半】森田正馬全集5巻

◆P114 「名誉ある大敵には命も惜しくない」
Q.「相対性とは二つのものの釣り合いである」とはどういう事ですか?

・例えば、お腹が痛い時にコンサートに行っても、ちっとも耳に入らないが、痛くない時は、没頭している。という事。
・読書していて鼻の先が見えている時、気にせず読書する場合もあれば、気になって読めない場合もある。(相対性)
P116 「なぜこんな事が面白くなかったろう」
Q.「日記で先生があと三日で頭痛がとれると書かれて、その通りに頭痛が治りました。」とありますが、 何故その通りに治ったのでしょうか?

・嘘でもいいから、恐怖に対して「明日から良くなる」と自分で暗示をかけてみる。(その通りになるのでは?) 逆に事実を認めず、恐怖を口にして、そうなったらどうしようと考えていたら、実際その通りになる。
・悩んでいる時、頭痛や肩こりは病院に行っても全く治らなかったが、発見会で森田を学び、普通に生活 していると自然と治っていた。今となっては、自分で症状を作り出してたと思う。
・自分で「読書=頭痛」と考えていたのではないでしょうか

*事実だけを認める
*治らなくても良い。治す必要はない。
*症状は自分にとって不都合なだけで、悪い事ではない。(異常ではない)
*怖いと思うだけなら良い。怖がるまいと反抗心を起すから余計に苦しい。

Q.実際に辛くても逃げれない場面がありますが、我慢しないといけないのでしょうか?

・逃げれない時に逃げずにいたら、だんだんと慣れてくる。
・口うるさい上司でも、度々言われると慣れてくる。冷めた態度で見れる様になる。嫌だけど、それ以上事態は悪くならない。 冷静になって後で振り返ると大した事はない。自分の気持ちがしんどいだけで、体はさほどダメー ジを受けてない。
・重なると、自分が強くなっていることに気付く。
・切れた方が負け。切れやすい人と評価がついてしまう。
・神経質者は、画期的な勝ち方はしないが、実際負けることは殆どない。

下段 「今は心が絶えずハラハラしていて、ここで会をしているうちにも、周囲に起こるさまざまの事に、気がついている。」

・昔はハラハラする事は駄目な事と思っていたが、今は、忙しい時にちょっと失敗しても次という具合に進んでいき、達成感を 得る事がある。それと同時に気持ちもコロコロと変化していくものだとわかった。
・本当の余裕とは、気持ちが張り詰めた状態ではない。バタバタではなくあれもこれもと手をつける。悩む時間を作らない。
・人に使われるのではなく、自分から発動し有意義に過ごす。
・森田では「休息は仕事の転換にあり」と言われるように、工夫が大事。
とじる