2005年2月
【前半】『対人恐怖の治し方』(森田正馬先生著 より)
―はしがき―
  「小胆者」、それは、自分の微弱、劣等感のために、何事にも、躊躇・逡巡して、これに当たらんとする気力 のないものである。「恥ずかしがりや」も、その一つで、特に社交的に、他の人に対しての小胆者である。小胆 者に対しては、命知らずの無鉄砲な大胆者があり、「恥ずかしがりや」に対しては、無遠慮で図々しい「恥 知らず」がある。
   常人、若しくは偉大なる人は、その中庸であって、「志は大にして、心は小さく」或いは「人に対して、遠慮 深く、つつましやかな」人である。
・森田では、「中庸」が大切だといわれる。大胆者と小胆者、その中庸が難しい。
・以前は人の評価ばかりを気にしていた。今は性格の合わない人とも、礼儀は尽くして誠実に対応して、それ 以上はしない。森田を勉強してから、対人に悩むことが少なくなった。
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●「恥ずかしがりや」にも、二通りある。単に恥ずかしいままに、徒に逃避の生活を送るものと、自ら恥ずかしが るのを、不甲斐なく、悲しむべきこととして、強いて自ら恥ずかしがらじと努力するものとが、それである。  この自ら、恥ずかしがらじとして、そのために却って、益々恥ずかしがるようになるのを、強迫観念と名づけて、 対人恐怖・赤面恐怖・正視恐怖・震顫(しんせん)恐怖・発声恐怖・吃音恐怖・その他十人十色、命名すれば、 いくらでも様々のものがある。 
・恥ずかしいと思いながらなら、何でも出来る。昔だったら、尋ねられずウロウロしてたが、尋ねる方が早い。人 に物を尋ねて無視されて余計恥ずかしくなることもあるけども、分からないことは何でも聞いたらいい。
・震えるのを見られるのが恥ずかしくて、却って、震えまいとして緊張してしまう。
・症状が出ても、まぁこんなこともあるさ程度にその場で終わって、あとに引きずらなかったらいい。
・心が流れているから普通の人は、私たちのように神経症にならないのかなと思った。
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●対人恐怖は、金の欲しさに限りはなく、また働くことは、どんな苦しいことも厭わない、ただ自分の無能、劣等を 取越苦労し、悲観し、手の出し処のないのに苦悩するものである。
「求めよ、得られん」「叩けよ、開かれん」というように、唯、努力を厭わないものは、どのようにでも、これを導く ことが出来る。
・ただ恥ずかしいままに、逃げたままの状態の人には、「森田」は何の役にも立たず、「猫に小判」 「豚に真珠」。
・以前は人と会う機会を避けた。どう、症状の出る状況を避けるかばかり考えた。今でも構えてるが、 嫌な気持ちが勝っていても相手と会うことは出来るようになった。
はじめは、「臨場感」に堪えられなくなったら逃げてもいいと思う。そして、半身でも構わないから、 したい話をする。
赤面恐怖だったら、顔が赤くなりドキドキしながらも出来るようになったと、それで良い。
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【後半】森田正馬全集5巻

◆P.109「自己の力を過小に評価して自ら萎縮するのは、やはり気分にとらわれて、正常の評価ができないからであると 思われる。」
*自分で自分の評価は正しくできるか?
・過小評価する。
・神経症の人は、目的レベルが高い。
・できることを評価しないで、できないことばかり目がいく。
・神経症ではない人は、過大評価する所がある。
・仕事でたくさんの処理をして、ミスが200/2あってそれが自分で許せない。
・ミスによって後の仕事ぶりが、平常ではできなくなってしまう。 ・わがままで好き嫌いが激しい、人に弱みをみせたくない。
・ミスした時、内容より誰かに何かを言われる嫌な事に目が行く。
・完璧にできればよいが、ミスしてもそれが事実。
「仕事をきっちりとしないといけない」という反省ならよいが、「怒られたらどうしよう」という 方向に行くのはよくない。
・失敗して注意される事はありがたい。
・儒教心からくる、謙遜することは邪魔する美徳。行き過ぎてはいけない。
・できたか、できないか、その事実のみ。
◆そんな不安は自己保存上、必要な事ですが、本能的な自己保存の衝動にとらわれると、もはや事実 の真相を見ることができなくなります。
・実際は吸い込まれない。
・怖いけど、警戒していたから吸い込まれなかった。
・神経質者はとどまってしまい、開放するのに時間がかかる。
◆「勉強するにも、歩行するにも、疲労がひどくなって続けてやれませんでした。」
・動けばいいのか、休めばいいのか迷う。
・時々このままで大丈夫かなと思うときがある。
・動けるなら、動いた方がよい。
・自分の体を許してあげるのも大切。
・できる範囲でしんどい時はそれでよい。
・鬱は精神病なので、専門家に見てもらったほうがよいが、抑鬱は神経質症で、気分的な要素が強い。 体を動かしていけばよい。

*どうやって疲労した時回復するか?
・気分的に疲れたとき体を動かす。
・気分転換する。
・前は、休みの日は寝ているだけだったが、出掛けたり、用事をしたりするようにしている。
・精神的な疲れ
・音楽、スポーツ、マッサージ、色々工夫したが、対人に気を使う。
・性質を改善していく方が楽。必要以上に気を使わなくなったので、疲労感を感じなくなった。
・同じ作業をしていて、疲れたとき違う事をすると、気分転換にもなる。

*どうやって変えていけましたか?
・家に帰って2時間以上森田の本を読んだり、集談会に参加していくうちにそうなった。
・色々自分でやっていって、よい方法を探していく。取り入れていく。(自分に合った方法を探す。)
・自分で探していかないと結果がでない。
◆P.108 上段 「本能的な自己保存の衝動にとらわれる。」
・怖いと感じることが自己保存の衝動
・とらわれるのは怖いのを何とかしようとする。
・実際に吸い込まれない事実を見ていない。
とじる