◆どうしたら治るのですか?
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・最初に症状(不安発作)におちいったときは自分の心臓のことしか考えられず周囲のことが見えてなくて、仕事も辞めてしまい、
この症状さえさえなければ以前のような自分にもどれると思っていました。不安から逃げることによって不安を感じなくなった
のでその時はそれで治ったと思っていました。
再度症状におそわれた時は、逃げれずどうしようも無いという窮地においこまれたので、「目の前にあることをひとつひとつ
コツコツと片づけていくほかに無い」ということがわかり逃げることがなくなりました。最初は嫌な気分などが消えることが、
治ることだと思っていましたがそうではないことがわかりました。
・不安や症状はあってもなくても関係ありません。生活や目的をはたすことが大事です。目的に向かって動いたらそれでいいです。
・症状を隠そうとするのが自分の望んでる姿ではありません。発作や症状がでても後にひこずることはありません。発作をおこす人
も対人恐怖の人もその場でおきている症状そのものより予期恐怖で困っている場合がほとんどです。苦しい状態のままでど
うやっていくかが大切です。
・どきどきするのも自然なことで自分で止めようとして止めれるものではありません。気にならなくしようとするのではなく気
になるそのままでいいです。
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◆不安になるとその不安を消そう消そうとしてしまいます。「〜をしたらまた不安になって発作がおきるんじゃないか」とか思ってしまい心配です。
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・自分の時間を作らないようにしました。
・人との縁を大切にして人から誘いを受けたら断らないようにしました。倒れてもいいからとにかく行ってみるようにしました。
にっちもさっちも行かなくてもやっていけるというのが実状です。頭でばかりで考えず行動して垣根をこえましょう。
・頭で解決しようとするのではなく体を使って解決します。「不安だからやめとこう」とか自分の頭で考えたことを実行
しちゃだめです。胃腸神経症や他の症状などでも自分の頭で症状をつくっているようなものです。
自分の頭の考えが狂っているようなものだから自分の考えを信じちゃダメです(笑)
・森田の本を読んだら森田先生の言ってることを実行しましょう。治らない人は自分にとって都合のいいところだけなぐさめで
読むようなことをしています。
・発作の時は発作そのものには実際はそんなに苦しんでいません。頭の中で発作を恐怖している時間のほうが長いです。
不安な状態を想像するのが苦しくて嫌だというのが神経質症で苦しんでいる状態ではないでしょうか?(神経質の人はずるいし
自分の都合のいいようにばかり考えます)
不安だからできないなどと思ってしまいますが、できないんじゃなくて、できないと思いこんで自分がやらないだけです。
できないと思いながらでも手を出して進んでいってください。
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◆症状がまわりの人にばれないようにしたいのですが・・
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・人に見せたくないと思う部分を人にひた隠しにしようとしてしまいますが、実際にはまわりの人に気づかれてる
こともけっこうあります。 「視線が気になる、緊張する、不安になる、こんなことがあってはいけない」と
頭で想像している部分もまわりから見れば本当はごく当たり前のことで隠し立てするようなことではありません。
人の視線も気にならず人のことを見つめてしまったり、緊張や不安がないほうが異常です。
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◆パニックになると何もできなくなるのですがどうしたらい
いのですか?
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・パニックになるとその時なんか真っ白になってしまいますがずっとそのままの状態が続くものではありません。
・固まってしまわないほうがいいです。指を差し出すと神経質の人はその指しか見ないようなところがあります。
指し示す指の先には何があるのか、先に何があるか追いかけるようにしましょう。
・弱くなりきります。自分でなんとかしようとするのではなく社会に身をまかしてしまいます。
「苦しい」という状態になりきらずにどっかで手をとめてしまっているのではないでしょうか。動きの中からつかんでいきましょう。
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◆森田正馬全集5巻を読んで実践しようと思ったところ
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・「理屈はいらぬ」(森田正馬全集第5巻p.56)
ついつい理屈を言ってのうがきをたれてしまうので・・理屈を言わないようにします。
・「医者に対して自分の症状をこまごまと説明しなければ医者の診断や治療の上に間違いがありはしないかと心配する事は、
当然の事であり無理もない事である。ただかえって自分のその心配のみ押し通さずに、医者の心持ちをも推測して、遠慮して
いるというのが普通の人のすることである。神経質のように自己一点張りでないからである」(森田正馬全集 第5巻p.57)
お医者さんなどについくどい説明をしてしまうので辞めます。
・「神経質の患者は、いつもいつも医者の問いに対してあまり耳をかさないで、自分で言いたいことだけの事を言い尽くさな
ければ気がすまない。すなわち医者の診断と治療の方針とを医者に強いさせようと欲するものである。」(森田正馬全集 第5巻p.57)
自分の考えを押し通してしまって人からアドバイスされてもきく耳をもたずにいるので、少しは人の話も聞き入れるようにします・・
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◆5巻を読んでその他
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・「気持ちからではなく事実から判断せよ」(森田正馬全集 第5巻p56)
失敗しても後悔する必要はありませんし、そこから学んでいけばいいです。ちゃんと事実をみましょう。自分の
頭の観念を信じちゃだめです。
・「神経質の人は、たとえ卒倒する場合でも、危険な場所で卒倒するようなことはない(森田正馬全集 第5巻p58)
症状まっただ中でも変に冷静なところがあります。発作で倒れて病院に行くときでもはずかしくないようにきちんと着替え
をしてでかけようとしたり(笑)
・「暖かい所に入る時に、これに対する心の変化が適応せず、気が緩んだところで風邪をひくのである。故にうたたねのよう
なことがよくない。しかし精神が自然になれば、うたた寝でも風邪をひかないようになる。」(森田正馬全集 第5巻p.59)
まわりに適応していれば、対人恐怖にも視線恐怖にも不安神経症にもなりません。適応せずに症状をおこす空間を自分が
つくっています。「症状」だ「異常」だと思っていることも実は異常ではなく普通のことです。
神経質者はまわりの関係に対して無神経です。気になっているのは我が神経質症のことだけ・・日常茶飯事のことに気を
配れていたらパニックになることもないはずです。
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