◆自分で考えて決断するのが苦手です。自分の考えがないので相手に依存してし
まいます。仕事で客先と上司の間にはさまれてしまいどう対応していいかわから
なくなります・・。
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・自分の考えがないのではなく、考えすぎるからわからなくなってしまうのでは
ないのでしょうか。
・自分の意見を言わないために問題が大きくなっている場合もあるのではないで
しょうか。とりあえず思ったことを口に出してみてはどうでしょうか。相手から
どう言われるか計算しすぎたり、良い悪いを考えすぎだと思います。
・お客さんに対しては上司の立場で話して、上司に対してはお客さんの立場にた
って報告したほうがいいのではないでしょうか。
上司や客先から認めてもらおうとする自分(自分の立場)をはずしてしまったほ
うが上司と客先との間の関係も風通しがよくなるのではないかと思います。
・「自分」というのがありすぎるから悩んでしまいます。
・人から何か頼まれたり、言われたときに、変にどうしようかこうしようかと自
分であれこれ考えてしまうから悩んで動きがとれなくなってしまいます。考え込
まずに言われたままに動くほど楽なことはありません。
・「自分」を無くしてしまうと、自分の意見がなくなってかえって悩んでしまっ
たりしないですか?自分の意見やカラーを出さなければと思ってしまうのですが
・・。
・自分を捨てたら軽薄になるのではないかと思ったりしますが、我を通さず自分
をすてたほうが「自分」が出てくるようになります。
神経質者の場合、動きだけが軽くなって(フットワークがよくなって)軽薄には
なりません。
・エゴが強すぎるから悩みます。余分なものがひっつきすぎています。
・我を通さなくなったといっても、結局は我を通しています。
「我」がいけないというのではなく、残ってもいい我の強さというのがありま
す。
・まわりの状況に同化していたら自分はなくなっています。
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◆視線が気になります。気にしていることをまわりの人に気付かれるのではない
かと心配です。
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・まわりのいろいろなことを観察したらどうでしょうか。関心をもって観察し
てる時は自分のことはほったらかして、そのものに見入っているものです。
・気付かれたらどうしよう、気付かれないようにといろいろやりくりすること
よりも、気付かれたその状態でそこからどうするかということのほうが大切です。
会社を辞めずに仕事を全うしたいというのが本心なのではないでしょうか。
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◆発表したり人前で本を読んだりするのは緊張するので、自分の順番が回ってく
るまで気が散って他の人の話や内容に注意が向きません。
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・自分の感情や気持ちに集中しすぎなのだと思います。
・自分で苦しめているのですから自分で止めることが(抜け出すことが)でき
ます。何に打ち込むかが問題です。
・「自分」の世界があるから苦しみます。もし本を読むなら一字一字とにかく
字を追って読んでいきます。
・好きな本なら情景まで浮かびますが、おもしろくない本はなかなか入り込め
ないものです。ものごとに熱中しているときには「なりきる」態度になっています。
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◆心配ごとがあるとそのことだけに集中して、頭の中でどうどうめぐりしてしま
います。時間に余裕があっても心配ごとのことで頭がいっぱいになり趣味などに
手がだせません。
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・心配ごとをこれ以上考えてもダメだとわかれば、さっさと切り替えた方がい
いです。自分のやりたいことをやったほうがいいと思います。
・悩む時間が多すぎます。悩むということはある意味、暇なのだと思います。
気にして悩む時間があるのなら、他にやることはいっぱいあるのだから何かをや
ったほうがいいです。
・大切なものはいっぱい落ちています。
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◆「この婦人の一つの症状として、下腿がビリビリとシビレ感があって非常に気
持ちが悪い。家にいる時には、絶えず看護人に按摩させていたとの事である。入
院後も私の家内に、先生もこれだけはおわかりにならないかも知れぬ、毎日ただ
このままに、放っておいて治るはずがない、という事を毎日のように繰り言をい
う。家内も聞き兼ねて、これから十日間の約束で、決して足のことはいわない事
に決めた。それはすべての症状が入院の初めから治るはずはない。必ず一定の日
数を経なければならぬ、その間その症状の事をくり返しいえばいうほど、決して
治る時節はこないという事を説得したのである。その後患者は時々縁側で、自分
の足をなでては、家内の顔と見比べていたけれども、意地になって決してその苦
痛を口外しなかった。その後一週間もたってから、今度は不思議ですねえ、不思
議ですねえという事を言い出した。それはその足の不快感がいつとはなしに消失
してしまった事であります。(森田正馬全集5巻p24)
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・ビリビリすることばかりに目を向けても何もいいことはありません。そんな
ことより大切なことや楽しいことは外にいっぱいあります。
・口に出さず、日常のいろいろなことに目を向けて行動していればビリビリす
ることには神経はいかなくなります。
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◆「患者はいかなる反抗気分でもよい、ただ与えられた方式を実行しさえすれば
よいのである。現在入院中の諸君もその通りです。ただ真似すればよい。むしろ
反抗的の気分で、もっと自分の病気を増悪させて、森田に見せつけてやろうとい
う意気込みでやればよい。いくら私に反抗気分でもよい。真剣勝負のつもりにな
らなければいけない。近頃流行のストライキ気分でもよいのである。ただ不得要
領で ノラクラしているのが一番悪い。」(森田正馬全集第5巻p24)
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・やるだけやってやろう。物事の中に飛び込んでいくみたいな動きが大切です。
・疑いながらでもとにかくやってやろうという動きが必要です。
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◆全集5巻について・・
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・1回サラッと読んでよくわからないのは当たり前だと思います。
・わからない部分は線を引くとかして予習しないと難しいです。
・なぜこの人はこういう質問をするのだろうかとか、森田先生はなぜこんなことをいっている
のだろうかと片っ端から疑ってかかって読むのもいいのではないでしょうか。
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